人は毎日の生活リズムをそれぞれ独自に持っています。
五感の中でもとくに敏感なのが口の中。舌触り、という言葉がそのことをよく表してます。
口の中に何かしらの違和感を覚えたら、放置しないですぐにチェックしましょう。
自分の口臭を確認する方法 | 簡単チェック

舌が臭い気がするんですが…

すでに気のせいではなく、実際に臭い可能性があるので早速、自分の口臭をチェックしましょう。

でも、自分の口臭がわからない…

自分の口臭を確認する方法は簡単です。
空のコップに「はぁ~」っと息を入れて、手のひらでフタをしたら一回深呼吸。
フタをした手のひらを少しだけ開けて、その隙間からコップの中の匂いを嗅いでみましょう。


それでもよくわからないときは、ほかにも方法ってありますか?


はい、綿棒などで舌が白くなってる部分をちょっと拭き取り、直接綿棒を嗅いでみるのもいいでしょう。
もしもっと自分の口臭を正確に知りたい場合は 市販されてる「口臭チェッカー」で自分の口臭の数値を知ることができます。

舌が臭い 原因 | 舌苔は多かれ少なかれ誰にでもある
舌が臭い原因は ずばり、舌苔(ぜったい)です。

健康で口が臭くない人の舌はピンク色ですが、舌の表面に白っぽい苔(こけ)が生えてるような状態、それが舌苔です。
口臭の半分以上が、この舌苔が原因。
舌の表面は 食べ物を絡め取りやすいようにニョロニョロと突起した糸状乳頭(しじょうにゅうとう)でびっしり埋め尽くされてます。

反面、絡め取りやすいのが仇となって、新陳代謝で老廃物となった糸状乳頭の上皮や食べかすが残りやすい。
その残り物を好物にする「嫌気性菌(けんきせいきん)」がタンパク質やアミノ酸を分解するときに悪臭物質を出しちゃう、それが口臭となるわけです。

昼食後など歯磨きする時間がないときには 水でクチュクチュっと口内をゆすぐだけでも違いますので、習慣にしましょう。
できれば歯磨きをおすすめします。昼食後などは何もつけずに歯ブラシだけでもOKです。
舌苔の溜め込みは厳禁 | 堆積量はバイ菌量を増加させる
舌苔は多かれ少なかれ誰にでもありますが、大事な点は 舌苔を絶対溜め込まないこと。

例えば 「3日間、歯を磨かない」、なんてことはしませんよね。
舌苔のケアも同様と考えてください。
舌苔を放置したままでいると、どんどん堆積していき味覚障害を引き起こしかねず、ほかにも歯周病、舌炎などにかかりやすくなります。
ただでさえ、口腔内には 700種、5,000億を超える数のバイ菌が生息してると言われてます。舌苔はバイ菌たちにとってパラダイス食堂な環境なんです。

少しの時間でもいいので、舌苔は毎朝クリーンアップしましょう。
口腔内は湿潤な環境が整っていればいるほど健康な状態と言えます。裏を返せば口の中が乾いてる状態は 舌苔の臭いが増幅してますます悪臭を放ちます。


十分な唾液が口内をいつも潤してる状態が大変重要だ、ということです。
舌苔の取り方 | 3つのポイントだけ覚えましょう
歯のブラッシング方法は 家や学校などで子どもの頃から教わったことがあっても舌苔の取り方や掃除の仕方を知る人は少ないです。
やり方を間違えると舌表面の粘膜を傷つけたりするので、これを機にぜひ覚えちゃってください。
①ブラッシング方法 | 鏡を見ながら舌の奥から手前へ
明日の朝からでもすぐできるので、まずは歯ブラシでやってみましょう。
ブラッシングのやり方は 舌の奥から手前に掻き出すように一方通行。前後往復運動をすると、汚れを喉の奥へ押し込んでしまいますから。
鏡を見ながら白くなってる部分だけをブラッシングしましょう。

歯ブラシで奥から手前というブラッシング、実は意外と難しいです。
普段から歯ブラシで前後運動するクセが身に付いてしまってるためです。
そういった方には、最初から舌ブラシをおすすめします。

これを毎朝の習慣にできれば 1~2週間で、変化が出てくると思います。
あまり変化もなく、もしくはもともと今の状態が真っ白な舌なら、最初から舌ブラシを使ったほうがいいかも知れません。
②舌苔の掃除は朝一番で、1日1回だけを優しくブラッシング
寝てる間に舌苔は溜まりやすいので、必ず朝一番に一回だけの舌みがき。
エナメル質の歯と違って、舌は基本的にデリケートな皮膚ですから、とにかく一日一回。
舌の表面にはいろんな器官があり、先にご紹介した糸状乳頭の間に散在してる茸状乳頭(じじょうにゅうとう)、舌の側面にあるヒダ 葉状乳頭(ようじょうにゅうとう)、舌の一番奥にある有郭乳頭(ゆうかくにゅうとう)という突起物がそれぞれの役割を持って舌表面を構成してます。
これら 3種の乳頭には味を感じる味蕾(みらい)という器官も備わっており、これらを傷つけないように優しくブラッシングしましょう。(糸状乳頭に味蕾はありません。食べ物を絡め取る役割に特化してます)

一回の舌みがきで一気に汚れを取ろうなんて力まず、毎日コツコツと続けてください。
③「ウエッ!」ってならない方法 | 嘔吐反射を防ぐみがき方
舌の奥に指を突っ込むと「ウエッ」ってなりますよね。舌みがきの難しいところがこの嘔吐反射との戦い。
これが嫌で舌みがきを続けられない人が多いんです。
嘔吐反射を防ぐために、とにかく舌を前へ思いっきり出せるだけ出してください。アインシュタインのように。
「ウェッ」ってなりそうになったら、とにかく舌を思いっきり出す。この方法、繰り返していくうちにだんだんコツがつかめるようになりますから。

舌苔 予防 | 日常の習慣にちょっとプラス
舌苔を予防するためには 口内の湿潤な状態が大事だということは先ほど触れました。
直接、舌みがきをする事のほかにも 舌苔が溜まりにくいように予防する習慣があります。
食べるときの咀嚼数を増やす | カラダ全体の健康につながる
食事の際、咀嚼の回数をいつもの倍くらいに増やすとそのぶん唾液の分泌量も増えるのでとてもおすすめですし、今日からできる良い習慣です。
咀嚼の回数を増やすと顎の筋肉がよく使われることで脳への良い刺激増になりますし、胃腸の消化負担も減らせ、なによりも唾液の分泌量が増えることで口内洗浄力も増えるので舌苔をできにくくします。

舌みがきしても舌苔が減らない方はサプリの利用
舌苔を長いこと放置してしまって、数週間舌みがきをしてもなかなか取れない場合は サプリを使うのもありです。
口臭を防ぐ方法は ご紹介したようにいろいろありますので、悩まずあきらめずに息スッキリな日を一日でも早く実現してください。
